離乳食―牛乳と卵とアレルギー―
赤ちゃんの離乳食が始まる時期になると、我が子の成長を実感して嬉しくなり、張り切って離乳食の準備をするママも多いと思います。
でも、ちょっと待って!
消化不良やアレルギーを起こすかもしれない食品もあるので、気をつけてください。
今回は牛乳と卵の離乳食の注意点を考えてみます。
牛乳
牛乳は栄養があり、手軽に離乳食に応用できそうなので、色んなレシピを試してみたいと思うママも多いと思います。でも、赤ちゃんにあげる時は慎重に。
消化機能が未発達の赤ちゃんには、タンパク質分子量が大きい牛乳はアレルギーを引き起こす可能性があるので、急にあげないでくださいね。
モグモグする時期の7ヶ月頃からは、加熱調理した牛乳料理を与えても大丈夫です。
小さじ1から始めて様子を見て、アレルギー反応が出なければ量を少しずつ増やしていきましょう。
1歳になると、そのまま飲ませても良いのですが、鮮度や量には気をつけて、あげすぎないようにしましょう。温度は人肌に温めてくださいね。
卵
卵は特にアレルギーが心配ですね。
卵を離乳食として与える時には、卵白にはアレルゲンとなるタンパク質が含まれているので卵黄だけから始めて、徐々に様子を見ながら全卵にします。もちろん、中までしっかり加熱させましょう。
最初は、ゆで卵の黄身部分だけを耳かき1杯くらいから始めて、少しずつ増やします。
卵黄が食べられるようになって約1ヶ月後から、中まで完全に火を通した全卵をあげるようにします。
卵黄のみは何もなくても、全卵にした時にアレルギー反応が出ることがあります。アレルゲンは卵白に含まれているので、2日くらいはアレルギー症状が出ないか様子をみましょう。症状が出たらすぐに小児科を受診しましょう。
牛乳も卵も栄養価が高いので、毎日でも食べさせたい食品ですが、最初のうちはアレルギーに気をつけてくださいね。ご家族や親戚にアレルギーの人がいれば、特に注意してください。
赤ちゃんのアレルギーは、湿疹や下痢などで治まれば良いのですが、ひどくなると意識を失ったり呼吸困難になったりするアナフィラキシーショックという症状を起こすことがあります。そのようなことにならないように、充分ママが注意してあげることが大切です。