妊娠中の体と心の不安

妊娠がわかった時の喜びは、何に例えれば良いのでしょうか。世界中が私を祝福してくれるような、世界が私とお腹の子を中心に回っているような、そんな気持ちになりますね。そして、まだ形にもなっていない我が子が急に愛おしくなってきます。

でも、つわりが始まり妊娠が実感を伴ってくると、不安な気持ちがムクムクと頭をもたげてきます。訳のわからない不安や、体に対する不安。情緒も不安定になり何でもないことでもイライラしたり、涙が出たり。ここでは、妊娠中の不安について述べてみますね。

■つわり


お腹に赤ちゃんができてから最初に感じる体の不安は、つわりではないでしょうか。つわりは辛いものですが、全くつわりのない人、入院するほどつわりがひどい人など、人によってつわりには差があります。ひどい人は何も食べられなくなり体が弱っていく場合も。

つわりの原因ははっきりとはわかっていないようですが、体の拒絶反応、妊娠を維持させるための防衛反応、自律神経の乱れによるなどの説があります。

つわりがひどくなると赤ちゃんは大丈夫かしらとか、流産するかもしれない、という不安も生じてきます。つわりの時期を過ぎて安定期に入っても、時々腹痛やお腹の張りが起こることもあり、お産まで全く体の心配はなかったという方は少ないでしょう。

■精神的な不安


漠然とした不安も、妊娠中に襲ってきます。なぜだかわからないけれど涙が止まらない、無気力になって何もやる気がしない、ささいなことでイライラする、など普段と違う精神状態になる場合もあります。

全く未知の新しい命がお腹の中に宿り、それがどんどん大きくなり、体が変化する様子をまさに身をもって体験する訳ですから、精神的に不安定になるのは不思議なことではありません。真面目な人ほど、そのようなマタニティブルーになりやすいようです。

赤ちゃんは順調に育っているかしら、無事に出産できるかしら、出産時の痛みに耐えられるかしら、など赤ちゃんが生まれてくるまでは不安の種が尽きません。

■不安を解消


体の変調や不安は産婦人科医に気軽に相談しましょう。精神的な不安は、一番信頼している旦那さんにはき出してみましょう。旦那さんも一緒に我が子の出産を迎える気持ちになってもらうのが大切です。経験者である実家のお母さんに話すのもいいですね。

また、各自治体の保健婦・看護師さんも相談にのってくれる無料窓口もあります。それを利用するのも一つの方法です。とにかく、一人で不安をため込まないこと。お母さんの不安定な気持ちやストレスは、へその緒を通して赤ちゃんに伝わってしまいます。

他にも、歌を歌ったり、気持ちをブログにつづったり、美味しい物を食べたり、自分の好きなことをして気持ちを紛らわしてみましょう。無事にお産の日を迎えるまでは、大なり小なりの不安はつきものです。私だけじゃないんだと思って、気楽に考えましょう。

10カ月は長いようで短く、実は辛いものです。でも、無事に出産の日を迎えるまでは健康で元気に、プラス思考で楽しく過ごすように心がけましょう。

「お産は女性の一大事の仕事よ。赤ちゃんも生まれてこようと頑張っているのだから、あなたも自分で生まれようとする赤ちゃんを助けてあげてね」。

お産に臨む時に、助産師さんからこの言葉を言われて、頑張っている赤ちゃんのために自分も頑張り、痛みにも耐えることができたという話もあります。そして赤ちゃんが生まれてきてくれた時の幸福感は、今でも忘れられないものでしょう。全ての妊婦さんに、辛い10カ月間を乗り越えて、ぜひこの幸福感を味わってほしいものですね。