サイレントベイビーってご存じですか?
泣く、笑う、お母さんの顔を見る、といった赤ちゃんらしい表現があまりない、いわゆる手のかからないおとなしい赤ちゃんのことです。でも、手がかからないから楽なのではなく、感情の表現ができないのです。
サイレントベイビーになる原因や対応について調べてみました。
■サイレントベイビーになる原因
サイレントベイビー=静かな赤ちゃんは、生まれつきではありません。パパ・ママがあまりかまってくれないで長い時間放置されていると、赤ちゃんなりに諦めて、感情を表に出さなくなることから、サイレントベイビーになると言われています。最近問題になっているネグレクト(育児放棄)をされる赤ちゃんは、余計にその可能性が高くなるそうです。
普段パパ・ママとのコミュニケーションやスキンシップが少ない、泣いても放っておかれる、テレビやスマホに子守りをさせる、ママがスマホばかりいじって赤ちゃんをかまわないなどの場合にもサイレントベイビーになり得るようです。
生まれて数ヶ月の赤ちゃんは、泣く・寝る・おっぱいを飲むの繰り返しで、あまり表情というものがありません。数ヶ月もするとママの顔を見て笑ったり、声を出したり、ママの動きを目で追ったりします。これはママが愛情を持って赤ちゃんに笑顔で接しているからで、知らず知らずのうちに赤ちゃんは感情を表現する訓練をママとしているのです。コミュニケーションができていない時は、感情を表すことを知らないまま、表情のない赤ちゃんになってしまいます。
■もし兆候がある場合は
赤ちゃんを育てるには愛情が不可欠です。愛情があっても、お母さんが忙しくてかまってあげる時間がないとか、おっぱいをあげたりオムツを替えたりする時に何も言わないで黙っていれば、サイレントベイビーになるかもしれません。少しの時間でも笑顔であやしてあげたり、オムツを替える時に話しかけてあげたりすると、コミュニケーションがとれて赤ちゃんの表情も豊かになってきます。
もし、我が子にサイレントベイビーの兆候がある場合は、あきらめないで。愛情を注ぐのに遅くはありません。しっかり抱きしめて、赤ちゃんの目を見てあやして、根気よく表情豊かに話しかけてあげましょう。遅くとも2カ月後くらいには、赤ちゃんにも明るい表情が表れてきます。
サイレントベイビーがそのまま大きくなったら、アルコール・薬物や何かの依存症になる、コミュニケーション能力に問題がある、心の発達が不安定になるなど、医学的根拠はないにしろ何らかの影響があると言われています。
可愛い我が子にはすくすくと成長してほしいですよね。そのためにはいつも愛情を持って接してください。子どもへの愛情はいくら与えても、与え過ぎることはありませんよ。