幼児英才教育は必要か

英会話、体操、絵画、音楽教室など、最近は幼児を対象とした様々な早期教育の教室が開かれています。そういう教育を特色の一つに挙げている幼稚園もあります。

我が子の持っている才能を早くから見いだし、伸ばしてあげたいと、小さい頃から英才教育を始めるご家庭もあるでしょう。でも、幼い時から英才教育って本当に必要なのか、迷っているお母さんたちも多いと思います。

ここでは、子育ての中での幼児の英才教育のメリットと、英才教育は不要だという意見を紹介してみます。

■英才教育のメリット

脳の成長は3歳までに大人の80%にまで成長し、12歳で頂点に達し、その後は低下していくと言われています。しかも、感性・感覚をつかさどる右脳の発達は3歳までが著しく、それ以降は論理的なことをつかさどる左脳の方の発達が上回ります。3歳までは物事を言葉で理解し考え説明することは無理ですが、直感やひらめき、瞬間的な記憶などの感覚は大人より優れています。年齢が下であるほど、直感が鋭いそうです。ですから、早い時期に感覚や感性を養うために、3歳までに右脳教育を始めるのは理にかなっていると言えます。

お母さんのお腹の中にいる時からいい音楽を聴かせたり話しかけたりしていると、胎児の機能発達にいい影響を与えるという胎教を実践している方も多いことでしょう。これも一つの右脳教育になりますね。

右脳が活発に発達する時期に適切な右脳教育をすると、感性が磨かれて芸術的な才能が引き出される、直感力が向上するなどそれなりの効果が現れるようです。

■英才教育は不要

人間の脳や体は、他の生物と同じように自然に成長・発達していきます。早く成長させて早く収穫するために温室で育てた旬ではない野菜は、自然に育ったものに比べると味が劣ると言われます。成長を人為的に促すと、細胞が壊れて成長するためだそうです。人間も同様で、才能を早く伸ばすために幼児期の自然な成長プログラムを無視して脳や体を鍛えようとすると、どこかでひずみが起こってしまいます。

また、早い時期からの英才教育で色々なことを詰め込ませると、知識ばかりが頭に入り喜びや楽しみを体験できずに感動を覚えない子どもになる、という説もあります。

人格形成の大切な時期に、英才教育をしなくてもお友だちと一緒に遊んだり、親子で色々な体験をしたりする日常生活の中で、子どもたちは様々なことを自然に学び身につけていきます。それが「学習刺激」になるのです。

早期幼児教室に入って子どもが喜んで学習するようであれば、それでいいでしょうし、嫌がれば無理強いするのは良くないと思います。各ご家庭によって、教育への考え方は異なると思いますが、英才教育はその子が楽しめるかどうかで判断するのも、一つの選択基準になります。また、よそのお子さんと比べる必要もありません。

我が子が伸び伸びと成長するために、その子のことだけを考えて最もいい教育環境にしてあげましょう。